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パワービルダーが建てる注文住宅のメリット・デメリット

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パワービルダーが建てる注文住宅のメリット・デメリット

一戸建て住宅を新築する人のなかには、パワービルダーに建築してもらうことを考えている人もいるでしょう。パワービルダーなら安いだろうし、お得なのではないかと考えるのは無理のないことです。一方で、パワービルダーといえば建売住宅だから注文住宅には対応していないのではないかと感じている人も多いようです。

注文住宅の1つの選択肢として、いわゆるパワービルダーに注文建築で家を建ててもらうことのメリットやデメリットを解説しますので、家づくりの参考にしてください。

1.パワービルダーの基礎知識

パワービルダーで注文住宅を建築することをイメージできない人も多いようです。まずは、パワービルダーがどういったものであるか、ここで基礎知識を整理しておきましょう。

1-1.パワービルダーとは?

一般的に、パワービルダーとは一戸建て住宅の分譲業者のことを言っています。分譲住宅、つまり建売住宅ですね。ですから、パワービルダーといえば建売住宅を連想するのは間違っておりません。

建売住宅の多くは、地元の不動産会社と工務店が手掛けてきており、従業員10人以下の会社が全国で多数の物件を供給してきました。30人超の従業員を抱える不動産会社が、建売住宅を継続的に供給することはそう多くありませんでした。

しかし、1990年代には、多店舗展開で建売住宅を広範囲に供給する会社が目立ちはじめ、2000年以降は低価格を武器に多数の建売住宅を分譲する会社が市場を席捲してきました。全国の巾広いエリアで低価格を特長とする建売住宅が供給されてきましたが、こういった分譲業者のことをパワービルダーと呼ぶようになりました。

1-2.パワービルダーも注文住宅を建てる

パワービルダーといえば建売住宅だとするイメージの通り、建売住宅の分譲で伸びてきた業界ですが、そのプレイヤーはそう多くありません。

中心となっているのは、一建設や飯田産業といった子会社を持つ飯田グループホールディングスです。今の不動産業界でこの会社を知らない人はいないのではないでしょうか。

他にもいくつものパワービルダーと呼ばれる会社がありますが、そういった会社でも建売住宅の分譲のみに限らず、注文住宅の建築を行っていることは少なくありません。

たとえば、前述した飯田産業のホームページを見ても、注文住宅を広告宣伝しています。パワービルダーでも、注文住宅の建築を請け負っていることがわかります。

2.パワービルダーで注文住宅を建てるメリット

それでは、実際にパワービルダーで注文住宅を建築するとした場合、施主にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。パワービルダー以外で建築する場合と比較してメリットとなる点を紹介します。

  1. 建築費が安い
  2. 早く建築できる(工期が短い)
  3. 詳細を考えずに選んでいくことでプランを作れる

以上の3点がメリットです。各社によって特長には相違点がありますから、全ての会社で同様のメリットがあるといえるわけではありませんが、概ね、このようなメリットがあると考えてよいでしょう。

2-1.建築費が安い

パワービルダーに注文住宅を依頼する最大のメリットは、建築費が安いという点です。積水ハウスやダイワハウス、住友林業などといった既存の大手・有名ハウスメーカーとは比較しようがないほどの価格差があります。

ただ、これらを比較してしまうと仕様レベル等において大きな違いがあるため、比較する意味はあまりないですね。

とにかく安く注文住宅を手に入れたいという人なら、一考の価値があるでしょう。

しかし、同じパワービルダーが供給する建売住宅に比較すると、やや高めの建築費になっていると感じることはあるでしょう。パワービルダーが分譲する建売住宅は、土地開発を手掛けることで土地代のところでも利益を得ていることが多く、且つ、同じ現場で多棟数の建築をするためコストダウンが図りやすいです。

打合せにかかる手間の違いもありますし、同じコスト構造ではないことから、注文住宅の方が建売より高くなりがちなのは当然だと言えます。

2-2.早く建築できる(工期が短い)

パワービルダーで家を建てると、その工期の短さをメリットとして感じられることがあるでしょう。入居したい時期までに完成させることが、他のハウスメーカーには出来なくともパワービルダーなら間に合うということがあるのです。

ただ、無理な工期短縮は施工不良の多発などの問題を招くこともあるので、適切な工期をとってもらいたいところです。

2-3.詳細を考えずに選んでいくことでプランを作れる

パワービルダーの注文住宅は、施主の要望を一から実現していくというよりも、会社側で用意したプラン・商品から選択していくものが多いです。間取りについてはある程度、要望を伝えてそれに近いもので対応してもらえるのですが(制限は少なくない)、キッチンなどの設備・材料について自由に選べることはあまりありません。

それどころか、予め設備・仕様が決められており、カラーの選択ぐらいしかできないことも多いです。しかし、それほど多くのこだわりを持っておらず、且つ一から自分で決めていくことが面倒だという人にとっては、楽で良いと考える人もいます。

住まいへのこだわりや実現したいことがあるかどうか、そして施主の性格や時間の有無等も大きく影響することですから、これをメリット考えるかデメリットと考えるかはあなた次第です。

3.パワービルダーで注文住宅を建てるデメリット

最後に、パワービルダーで注文住宅を建てるときのデメリットについて挙げておきましょう。

  1. フルオーダーの注文住宅ではない
  2. 設計時の打合せでストレスを感じる機会が多い
  3. 提案力が弱いことが多い

以上の3点が代表的なデメリットです。

3-1.フルオーダーの注文住宅ではない

本来の注文住宅は、間取りや使用材料・設備などを自由に選ぶことができるフルオーダーの住宅のことを言います(人によって意見は異なります)。

しかし、パワービルダーの提供する注文住宅はフルオーダーとは程遠いものがあり、これを本当に注文住宅と分類してよいものか首をかしげる人も多いです。「2-3.詳細を考えずに選んでいくことでプランを作れる」というメリットとして挙げましたが、施主の自由度が低いことは逆にデメリットだと考える方が自然です。

ただ、パワービルダーに分類されない大手ハウスメーカーの注文住宅でもフルオーダーといえるものはほとんどありません。フルオーダーの家を建てたいならば、そういった対応をしている工務店や設計事務所を探して依頼する方法が最も向いていると言えます。

3-2.設計時の打合せでストレスを感じる機会が多い

パワービルダーと間取りや仕様などついて打合せをしていると施主がストレスを抱えることが少なくありません。その理由として以下の3点が挙げられます。

  1. 設計・仕様の自由度が低くて出来ないことが多すぎる
  2. 担当者の対応に問題がある
  3. 打合せ回数の制限がある

この3点が全てのパワービルダーに該当するわけではありません。また、同じ会社でも営業所や担当者によって対応、説明が異なるケースが何度も確認されています。

注文住宅を建てようとしている人から多くの相談を受けているなかで、施主の皆さまからいろいろな経験談を聞いています。

担当者の対応の良し悪しという点では、「約束を守らない(忘れている)」「言い訳が多い」「知らないことが多すぎる」という理由を施主から何度も聞いています

打合せ回数の制限としては、3回までしかプランニングの打合せをしないなどと制限されているという問題を聞いたこともあります。「パンフレットやカタログを見て選んだ結果を教えてほしいと言われ、まともに打合せの時間をとってもらえない」と残念に感じている人もいました。

3-3.提案力が弱いことが多い

注文住宅は、施主と設計者と施工者が一緒になって家づくりを進めていくものですが、パワービルダーからは積極的にプランを提案してくることはあまりないでしょう。施主から暮らし方や要望などを伝えて、それを実現するための提案がなされるということはあまり期待しない方がよいでしょう。

建売住宅の延長で提供している注文住宅だと割り切って発注するような人ならともかく、自由度の高い家を求めるならば難しいのが現実です。

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