工務店選び

大手ハウスメーカーより工務店に家を建ててもらうメリット

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
工務店に家を建ててもらうメリット

地元の小さな工務店に家を建築してもらう人にとっては、信頼性に代表されるようなデメリットやリスクにばかり意識がいきがちです。大事なマイホームを建ててもらうことを考えれば、信頼性が気になるのは当然のことだと言えるでしょう。

しかし、デメリットばかり見ていてもよい判断はできません。大手ハウスメーカーよりも工務店に建ててもらうことのメリットについてもしっかり考えてから、判断してほしいものです。

これから、どの会社に家を建ててもらうか検討する人や、いろいろなハウスメーカーの話を聞いて迷っている人のために、そのメリットについて解説します。なお、デメリットを詳しく知りたい人は、「中小・零細の工務店に注文住宅の建築を依頼する7つのデメリット」を参考にしてください。

建築工事費が安い

大手ハウスメーカーではなく、地元の工務店に住宅の建築を依頼する際の最大のメリットは、多くの人がイメージするように、建築工事が安いということです。安いと言っても、大手ハウスメーカーとの比較で安いということであり、簡単に決断できるような金額ではありません。

建物の規模(大きさ)・形状・仕様によって、大きな価格差が出るものですが、建築工事費の坪単価は凡そ50~70万円の範囲であることが多いです。大手ハウスメーカーでは、70万円以上することが多いですから、価格差は大きなものとなります。

ただし、ローコストを全面に売りにしているハウスメーカーもあり、これと比べると価格が逆転していることもあります。各社でよく比較検討してください。

プランへの柔軟性が高い

工務店に建ててもらうメリットの1つに建物プランへの柔軟性があります。大手よりも中小・零細の方が柔軟だと聞くと以外に感じる人もいますが、実は柔軟性の高い工務店は多いのです(全てではないので注意してください)。

大手ハウスメーカーの多くは、規格住宅でもあり、その規格の範囲においてプランニングしていくことになります。これが障害になって、意外なほどに「それはできません」と言われることがあるのです。「自由設計の注文住宅のはずでは・・・」では、ストレスを抱えてしまう人もいることでしょう。

これに対して、決められた規格の無い工務店では、細かなプランニングにも対応できることが多いのです。「建築工事費が安い」のところで触れたローコストのハウスメーカーも規格が決まっていることが多くて、柔軟性に欠けることがありますから、地元の工務店の柔軟性は大きなメリットです。

ただし、全ての工務店の柔軟性が高いわけではありません。ときには、大手ハウスメーカー以上に、「それはできません」と言われることもあるので、会社によって差異があることを知っておきましょう。

都市部の狭小地に対応してもらえる

大手ハウスメーカーでも一律に言えることではありませんが、都市部で多く見られるような狭小地での住宅建築には応じてもらえないことがあります。土地の大きさ・形状・規制の条件によっては、プランがはまりにくいことが要因になっています。

このことは、先に挙げたプランへの柔軟性と関係している部分でもあります。

もちろん、個々の土地によって条件が異なるわけですから、狭い土地だからと言うだけで大手ハウスメーカーを除外する必要はなく、実際に問合わせてみるとよいでしょう。

実際のところ、たとえば、細長い15坪程度の大きさの土地の場合、大手ハウスメーカーで建築するケースは少なく、地元の工務店に依頼することが多いです。これは、民法の50cm規定(境界から外壁までの距離を50cm以上とする規定)に反する住宅の建築を大手が避けることが影響しています。

工程が短い(短期間で建築してもらえる)

マイホームを建築するとき、いつまでに完成させて、いつまでには入居したいと期限を決めている人も少なくありません。賃貸している住宅の家賃負担のこともあれば、子供の転校時期のことなどもあり、いろいろな理由で時期が問題になることがあります。

一方で、着工する前のプラニング段階で想定以上に日数を経過してしまうこともあります。何度もプランを練り直し、迷っている間にどんどん日が経過していくわけです。

その結果、着工が遅れてしまい、希望している時期までに完成させて入居することが困難になる人も多いです。

こういうとき、大手ハウスメーカーでは、4~8カ月程度かかる工期(工法やプランなどによって差異が大きい)でも、中小・零細の工務店なら3~4カ月程度で建築できる場合もあります。

ただし、工務店によっては相当多くの期間を要するケースもありますので、事前に凡その工期を早い段階で確認しておきましょう。また、工期を守ってもらえないケースも少なくないため、入居時期の設定には十分なゆとりをもつことと、工事請負契約書のなかで完成日と引渡し日を明記しておくことが大事です。


大手ハウスメーカーより工務店に家を建ててもらうメリットとして、4点を紹介しました。デメリット「中小・零細の工務店に注文住宅の建築を依頼する7つのデメリット」と比較しながら検討してください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ホームインスペクション(住宅診断)

安心できる住宅取得のために!
・建物の欠陥・不具合がわかる
・安心して家を建てられる
・第三者の意見を聞くことができる
・一級建築士があなたの味方になる

ホームインスペクション(住宅診断)

ハウスメーカーから無料で間取りプランや土地の提案を受けたい方へ