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ウォークインクローゼットのメリット・デメリットと注意点

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ウォークインインクローゼットのメリット・デメリットと注意点

マイホームを新築したりリノベーションしたりするなら、自宅にウォークインインクローゼットが欲しいと考えていませんか?今回は、間取りの検討でウォークインクローゼットについて迷うときに読んでほしいコラムです。

ウォークインクローゼットについては、メリットもデメリットもありますし、住まいの形状や全体のプラン、そして住む人の使い方によっては、あまりお勧めできないこともあります。間取理の検討において、ウォークインインクローゼットは重要な部分を占めますので、慎重に検討しましょう。

ここでは、ウォークインクローゼットのメリット・デメリットのほか、注意点についても解説しています。

1.ウォークインクローゼットのメリット

最初に、ウォークインクローゼットのメリットを挙げておきます。

1-1.憧れ(気持ちの問題)

「ウォークインクローゼットがほしい」と考えている人は、何となく憧れを持っている人も多いです。特に女性から、ウォークインクローゼットは譲れないという意見を聞くことが多いです。収納量が多いからという意見もありますが、実は一般のクローゼットでも間取りの中で使用するスペースが減るわけではないですから、収納量の面でプラスというわけではありません。

漠然と、「ウォークインクローゼットがほしい」と考えている人は多いですが、他に明確な理由がないならば、デメリットも知ってから考えた方がよいかもしれません。

1-2.大きな荷物を収納できる

大型のトランクや収納ケースなどを収納しやすいというメリットがあります。一般のクローゼットでは、奥行きが超えてしまうものは、横向きに収納しなければならず、使いづらいこともあります。特に収納ケースは横向きでは不便すぎますね。

サイズとの兼ね合いもありますから、後述しているウォークインクローゼットの注意点も参考にして間取り作りしてください。

1-3.ウォークインクローゼット内で着替えができる

使い方によってメリットと言えることは、ウォークインクローゼットの中で着替えをできるという点です。このような使い方を希望しない人にとってはメリットになりませんが、意外とウォークインクローゼット内で着替えできる方がよいという人もいます。

使い方については、ご家族で意見交換した方がよいですね。

但し、着替えをするならば、ウォークインクローゼット内の通路部分の広さを十分に確保しなければなりませんから、サイズのことも考えておきましょう。なかなか十分な巾を確保しづらいことがおおいですが、できれば80cmほど欲しいところですね。もちろん、使用する人の体格も考慮してサイズを検討しましょう。

2.ウォークインインクローゼットのデメリット

次にデメリットについて挙げてみます。

2-1.ウォークインクローゼット内の通路がデッドスペースに

ウォークインクローゼットの採用を考えるうえで、ここで挙げることが最大のポイントになる人は多いです。ウォークインクローゼットは、その名の通り収納内に人が入って使用するものですから、収納内に通路部分があります。

通路は人が立つスペースですから、原則、物を置くことができません。ただ、通るだけのスペースです。廊下もそうですし、居室内の通行部分も同じで物を置くことはできませんね。

床面積が十分に広くゆとりがあるのであれば、この点はあまり考えなくてもよいですが、都市部ではあまり大きな住宅は望みづらいですから、面積の有効活用が非常に重要になります。限られたスペースの有効活用という点において、ウォークインクローゼット内の通路はもったいないデッドスペースともなります。

ただ、通行したり立ったりするだけのスペースは少ない方が、その分、収納や他のスペースに利用できますね。

ウォークインクローゼットのデッドスペース

一般のクローゼットと迷ったとき、それぞれの間取り図を作成して比較してみるとよいでしょう。上図を見てください。左側のプランにはウォークインクローゼットがありますが、グレーの通路部分が荷物等を置けないスペースです。

右側は一部を隣のスペースから使用できる収納にしていますが、こちらの方が収納量は多いですね。もちろん、隣室が洗面室ならば、洗濯機置き場や洗面台などのスペースと収納に分けて使用することもできますし、プランの巾も広がります。

右のプランなら、居室内の通行スペースから収納を利用できるため、スペースの有効活用になりますね。

2-2.電灯が必要

ウォークインクローゼットにする場合、内部に灯りが必要ですから、僅かながら電気代も多めにかかります。建築費も多少のアップですね。収納内の灯りは、直下に燃焼しやすいものを置くと火災のリスクもあるので注意しましょう。

3.ウォークインクローゼットの注意点

実際に、ウォークインクローゼットを採用する場合に注意すべき点を紹介します。

3-1.衣装の巾を把握し、奥行きを決める

収納は有効寸法をよく考えて設計しなければなりません。そこへ収納する衣装の巾や奥行きを把握することから始めます。たとえば、スーツ50㎝、コート・ダウンジャケット60㎝などです。また、可能ならば収納ケースの奥行も確保できるとよいですね。

3-2.引き出しを考慮した通路巾

ウォークインクローゼットには、収納ケースを置く人が多いですが、その引き出しを出すスペースを考慮しなければなりません。通路巾が60cmあれば大丈夫でしょう。

前述したように内部で着替えをしたいならば、もう少し巾のある方がよいですが、無駄に広すぎるとデッドスペースになる問題もあります。何を優先するかよく考えなくてはいけません。

ウォークインクローゼットのサイズ

ちなみに、木造の在来工法であれば、上図のようにクローゼット幅が芯々で1820mm(一間)、2275mm(一間半)が考えられます。

3-3.その他の注意点

ハンガーパイプの上に棚を設けることが多いですが、ハンガーパイプと棚の距離が近すぎてハンガーを掛けたり、外したりするときに使いづらい状況になっている住宅を見かけることがあります。収まった状態のことだけ考えず、実際に使用するときの動作のことも考慮しましょう。

また、ウォークインクローゼット内には換気扇があると便利です。どうしても、匂いや埃、湿気の問題が生じやすいため、換気扇がオススメです。

そして、使い方にもよりますが、内部でズボンプレッサーやアイロンを使用するときに備えて、コンセントがあると便利です。こういった具体的な生活上の作業をイメージし、どのスペースでどの家事を行のか考えて必要な設備を必要な箇所に設置したいものです。

最後に、市販のボックスについてです。以下の図をご覧ください。

ウォークインクローゼットの有効活用

スーツやジャケットをハンガーパイプにかけたとき、その下のスペースが空きますね。このスペースに市販の収納ボックスを使うことで、スペースを有効活用できます。こういった箇所に造り付けの棚を設けようとする人の意見を聞いたことがありますが、そのときによってスーツ等の量も異なりますし、簡単に移動したり、使い方を変更したりできるように移動できるボックス等の方がオススメです。

ウォークインクローゼットのメリット・デメリットと注意点、さらに有効な利用方法までご紹介しました。家づくりやリノベーションの参考にしてください。

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