マイホームといえば、注文住宅。
間取りから設計し、自分だけのオリジナルの家を建ててこそ、マイホーム。
・・・と思っていらっしゃる方、多いのではないでしょうか?
そのため建売住宅は、「注文住宅が選べなかった人」、とネガティブな印象を持たれがちです。
しかし結論から申し上げますと、建売住宅は妥協ではありません。建売住宅ならではの魅力があり、建売住宅だから得られる幸せがあります。
マイホームは家を建てるのがゴールではなく、そこはあくまでもスタートラインに立っただけ。
建売住宅の魅力を知り、マイホーム後の自分の暮らしをイメージしながら、「注文住宅or建売住宅」を考えてみましょう。
建売住宅の3つの魅力とは?
注文住宅より安い建売住宅は、断熱性や耐久性、グレードで品質が劣る場合があります。
また建売住宅はすでに完成された家を買うので、基本的には家の内部構造が確認できません。
そのため建売住宅は、「注文住宅が買えなかったときの妥協」と思われがちです。
ですが、いいえ、ちがいます。
建売住宅には建売住宅の魅力があり、建売住宅を選ぶことで得られる幸せがあります。
つまり、「あえて建売住宅を選ぶ」という選択肢は、十分にありえる話なのです。
建売の魅力1:子供が小さいうちでも、無理なく家が買える。
「マイホームが欲しい」、と思ったタイミングはいつでしょうか?
年代によって購入の理由は変るものの、子供が生まれたタイミングでマイホームを意識される方は多いです。
賃貸アパートのような狭い環境での子育てはストレスがたまり、大変なものです。
マイホーム(とくに一軒家)のような広い環境であれば、のびのびと子育てができます。
子供が家にいる時間がもっとも長いのが、就学前(幼稚園・保育園・小学校)の期間。
子供は成長するにしたがって家から離れていき、やがて巣立っていきます。せっかくのマイホームなのに、購入のタイミングが遅くなってしまっては、家族一緒にすごせる時間も短くなってしまいます。
ですので、子供が小さいうちにマイホームを・・・と思う方が多いのですね。
しかし子供が小さいときほど親も若く、収入が低いケースがほとんど。
そのため十分な住宅ローンが組めず、注文住宅ではマイホームが取得できません。(年収によっては、ハウスメーカーから相手にされないこともあります)
これでは住宅購入のベストタイミングを逃しかねません。
ですが建売住宅なら、今の年収でもマイホームが買える可能性が十分にあります。
なぜなら建売住宅はコストを抑えて建築されているので、「注文住宅の半額~」の価格で手が届くからです。
子供がまだ小さいタイミングでマイホームを取得することは、それだけ長い期間、大切な家族との時間を過ごせること。
家のスペックでは負けるかもしれませんが、大切な家族と一緒にすごしたマイホームでの思い出は、かけがえのないものです。(とくに子供が小さいうちのマイホームでの思い出は格別です)
建売住宅の安さはただ安いだけでなく、安いからこそ、若いうちに家が買える。
だから家族がマイホームで過ごせる時間が長くなるのです。
「子供が小さい頃からマイホームで過ごした思い出は、プライスレス。」
使い古された表現ですが、マイホーム購入でこれ以上の幸せはありません。
建売の魅力2:住宅ローン返済が楽だから、将来設計がしやすい。
マイホーム購入に熱心になる方は多いですが、マイホーム購入後の生活に熱心な方は少ないです。
マイホーム購入はゴールではなく、あくまでもスタート地点。
その住宅ローン、本当に無理なく返済できるのでしょうか?
- 夫の残業がなくなり、収入が減る。
- 夫が配置転換で、給料が減る。
- 夫が転勤を言われる。転職か単身赴任の選択を迫られる。
- 会社を退職して収入が激減。
ざっとピックアップしただけで、住宅購入後の未来は波乱が待っています。(煽っている訳ではありません)
マイホーム購入時のイケイケムードのまま、35年走りきれるのなら問題ありません。ですが多くの家庭では、何かしらの修羅場を迎えます。
土俵際に立たされたとき、はたして当初の住宅ローンは無理なく払える金額でしょうか?
場合によっては、マイホームを後悔する瞬間かもしれません。
ですが建売住宅なら、ある意味安心できます。
なぜなら注文住宅より価格が安く、住宅ローンが抑えられるからです。
マイホーム購入当時、「安い建売=妥協」と思われても、10年も経てばその意識は変わります。「住宅ローンが安い=本当に羨ましい」、ですよ。
マイホーム購入はゴールではなくスタートラインに立っただけ。
建売住宅を選んだ方は、10年後、当時の選択を褒めているかもしれません。
建売の魅力3:最近の建売は、じつは性能は低くない。
建売住宅は注文住宅よりも価格が安いので、「性能も低いだろう」と思われがちです。
しかし実際は建売住宅の性能が低いのではなく、注文住宅が「規格以上のスペック」なだけです。
なぜなら大手ハウスメーカーの注文住宅では、次のようなハイ・グレード仕様になっているからです。
- 外壁タイル仕様
- 全館空調
- 制振ダンパー
- 無垢フローリング
- グレードの高いキッチン、お風呂
- 標準プランで吹き抜け対応
ここまでハイグレード・ハイスペックの家になっているのですから、建築価格が高くなるのは当然のこと。
しかし「本当にこの仕様が必要か?」と言われれば、おそらく必要性は少ないでしょう。
「では建売住宅は?」といいますと、大手ハウスメーカーのようなハイグレード・ハイスペックの設備はありません。
だからと言って、性能が低いわけではないのです。
格安の建売住宅を建設している「飯田産業」の建売住宅は、住宅性能表示制度で6項目で最高等級を取得しています。
これはほか注文住宅のハウスメーカーと比較しても、そん色ないスペックです。
【建売住宅(飯田産業)が取得した最高等級】
- 耐震等級(構造躯体の倒壊防止)
- 耐震等級(損傷防止)
- 耐風等級
- 劣化対策等級
- 維持管理対策等級
- ホルムアルデヒド対策等級
先ほどの大手ハウスメーカーのスペックと比較すると、どうしても地味な印象はあります。
しかし住む性能としては十分すぎる性能であり、決して家としての性能が低いわけではありません。(むしろ高い)
変る建売住宅のイメージ
近年の住宅技術の進歩により、建売住宅のイメージも大きく変わりました。
あなたが思っている建売のイメージは、過去のものかもしれませんよ?
住宅の工業化により、安くて高品質の建売住宅が可能に。
近年では住宅の工業化が進みました。
大工が手作業で家を建てるのではなく、工場でプレカットされた部品を現地で組み立てる構法が一般的に。
その結果、個人のスキルに影響されにくく、ミスなく、短い工期での建築が可能になりました。
住宅の工業化は注文住宅にも広がり、今では大手ハウスメーカーでもプレカットは当たり前。ハウスメーカーによっては、工場ですでに組み上げてしまう会社もいます。(セキスイハイム・ミサワホーム)
かつては「安い=粗悪品」のイメージの強かった建売住宅ですが、住宅技術の進歩により、「安くて、高品質」に変わりつつあります。
大手ハウスメーカーが手掛ける、高級建売住宅も。
また「建売住宅」と一口にいっても、
- 大手ハウスメーカーが手掛ける、「ハイスペ建売住宅」
- パワービルダーが建設する、「ローコスト建売住宅」
など、建売住宅のスペック・グレードの幅は広いです。
大手ハウスメーカーの建売住宅は、ローコストハウスメーカーの注文住宅より価格が高いことすらあります。
「建売住宅=安物」ということではなく、価格帯・グレードから選べるのも、建売住宅の魅力の1つです。
まとめ:建売ならではの魅力に注目してみて。
建売住宅には、建売住宅ならではの魅力があります。
- 子供が小さいうちでも無理なく買えるので、マイホームで過ごす家族の時間が増える。
- 住宅ローン返済が楽なので、将来のライフプランに余裕が持てる。
- 安いからといって、性能が低いわけではない。
マイホーム購入を、
「ゴールではなく、スタートライン」
「家のスペックより、家族と一緒にすごす時間を」
と考えるのでしたら、建売住宅の魅力を今一度考えるべきではないでしょうか。
もし注文住宅のように特別なこだわりがないのなら、建売住宅が最適な選択肢になるかもしれません。
あなたは「なぜマイホームを買おう」と思いましたか?
建売住宅ならではの魅力に注目してみてくださいね。