どうもこんにちは、ザク男爵でございます。
ハウスメーカーを選ぶのは、とても難しいことです。
なぜならどのハウスメーカーも魅力的に見えるので、はっきり申し上げて、決めきれないのですよ。
・使ってる素材が素敵。
・デザインがオシャレすぎる。
・断熱性能が素晴らしい。
・ローコストハウスメーカーも捨てがたい。
どのハウスメーカーもお客さんに選んでもらおうと必死なので、どこからどう見ても魅力的に見えてしまいます。
ですが現実にはそのうちから1社、選ばないといけません。そしてこれが実に難しい。
では、はじめてハウスメーカーで家を建てるとき、どんな基準でハウスメーカーを選べばいいのでしょうか?
またハウスメーカーを選ぶときは、どんなことに注意したらいいのでしょうか?
この記事では、
・ハウスメーカーの選び方
・ハウスメーカーを選ぶ注意
について解説させて頂きます。
あなたにぴったりのハウスメーカーを選ぶ基準が分かりますよ。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
ハウスメーカーとは?
「ハウスメーカーとは?」
いきなり哲学的なタイトルで申し訳ございません。
ですがあなたは、ハウスメーカーがなんたるかをご存知でしょうか?
またハウスメーカーと似た存在の「工務店」との違いを知っていますか?
ハウスメーカーを選ぶ前に、まずはハウスメーカーの特徴を知る必要があります。
全国規模、もしくは一定の広い規模で注文住宅を建てている。
ハウスメーカーも工務店も、同じ注文住宅を建てる会社です。
しかし対応しているエリアの広さが違います。
・ハウスメーカー:全国規模、もしくは広範囲(地方、複数県など)で注文住宅を建てている。
・工務店:地元密着で注文住宅を建てている。
大手ハウスメーカー(三井ホーム、住友林業、パナホームなど)は全国規模で注文住宅を建てています。テレビCMも流しているので、すっかりおなじみですよね。
一方で工務店は、地元密着で注文住宅を建てています。そのため工務店の知名度は、ハウスメーカーほど高くありません。
※ハウスメーカーの定義は確定しておらず、規模の大小によらず、地域密着の小企業でも設計・建設・営業を自社単独で行う業態のことをそう呼ぶことも多い。
地元密着の工務店より価格は高い。
ハウスメーカーで家を建てる場合、工務店より2~3割高くなることが多いです。
同じ間取り・グレードの注文住宅でも、工務店より割高になります。
ハウスメーカーの価格が工務店より高くなってしまうのは、
・モデルルーム費用、広告宣伝費用が上乗せされる。
・アフターサービスが充実している。
・人件費、自社施設費用(研究開発施設、コールセンターなど)が上乗せされる。
などの理由があるからです。
ハウスメーカーは工務店より高コスト体質になので、同じ間取り・グレードでも工務店より2~3割、価格がどうしても高くなってしまうのです。
とは言え、ハウスメーカーもピンキリです。
高級素材を売りにするハウスメーカーもありますが、徹底したローコストを売りにしたハウスメーカーもございます。
ローコストハウスメーカーなら、むしろ工務店より安く建てられることもありますよ。
品質が均質である。
ハウスメーカーは、「品質が均質である」という特徴があります。
多くのハウスメーカーでは、それぞれ独自工法が採用され、工場でプレカットされた木材や指定された設備で建てられます。
また施工方法もマニュアル化されており、作業者による品質のバラつきが最小限になっています。但し、現場で行う作業も少なくないため、施工不良が生じている現場もあります。
会社規模が大きいので、倒産リスクが低い。
ハウスメーカーを語る上で外せないのが、会社規模です。
ハウスメーカーは会社規模が大きいので、倒産リスクが低くなります。
またトヨタホームなど、バックに世界的大企業が控えているハウスメーカーもあります。
もちろん、「大手だから倒産しない!」という保証はありませんが、地元に密着している工務店の会社規模を考えると、ハウスメーカーの安心感はかなり高いです。
資金力に不安がある工務店では、建築途中に倒産する悲惨なケースもあります。
ハウスメーカー選びの注意点 4つのポイント
ハウスメーカーを選ぶときに大切なのは、イメージに流されないことです。
大手ハウスメーカーでは、毎日のようにテレビCMをバシバシ流しているので、
・大手だから、安心だろう。
・大手だから、素敵なマイホームが手に入るだろう。
・素敵な暮らしとは、こうやって実現するのだな。
と、知らず知らずのうちに、「大手=安心」というイメージを刷り込まれてしまいます。
ですがイメージ先行でハウスメーカーを選んでしまうと、後悔する選択に繋がってしまうので、次のポイントに注意することが大切です。
1・モデルハウスのイメージだけで決めない。
ハウスメーカーを選ぶときに大切なのは、モデルハウスのイメージだけで決めないことです。
なぜならモデルハウスはあくまでも「モデル」であり、あなたの手元に届く家とは違うからです。
モデルハウスでは、
・通常の住宅の1.5倍の広さ
・オプションがふんだんに使われている。
・インテリアコーディネーターが選んだ家具が配置されている。
・生活感(コード、収納など)が排除されている。
などなど、実際に住む家とは大きく仕様が異なります。
どのハウスメーカーもモデルハウスに力を入れているのは当然ですので、モデルハウスのイメージはよくなるに決まってます。
そのためモデルハウスのイメージでハウスメーカーを選ぶことは、
「作られたイメージだけで判断している」
ということになり、大変危険です。
2・営業マンの対応の良しあしだけで決めない。
ハウスメーカーを選ぶとき、営業マンの対応の良しあしだけで決めるのは危険です。
なぜなら営業マンの「いい対応」だけでは、「いい家」はできないからです。
・契約前は親切だったのに、契約したら営業マンの対応が豹変した。
・営業マンは素晴らしいのに、ハウスメーカーがそもそもダメ。
・営業マンは神対応なのに、施行レベルが残念すぎる。営業マンに同情さえ覚える。
もちろん、ハウスメーカーを選ぶときに、「どんな営業マンが担当になるか?」は、とても大切なことです。
営業マンは契約後もあなたとの窓口となり、マイホームが完成するまでずっと対応してくれます。
そのため、「いい家を建てるには、いい営業マンが必要」と言われるのですね。
しかしそもそも論で恐縮ですが、いくら営業マンがよくても、ハウスメーカーがダメならダメなのですよ。
いくら営業マンが神対応しても、理想の家は建ちません。
ですので、営業マンの対応を感情的に判断するのではなく、ハウスメーカーの施行実績など、客観的に判断することが大切です。
3・契約後の予算アップに注意
またハウスメーカーを選ぶとき、契約後の予算アップにご注意くださいませ。
ハウスメーカーとは、詳細の見積りが出る前に契約を結ぶケースがあり、契約してから予算が上がってしまうことがあります。
ハウスメーカーと契約してから打合せをするたびに、
・追加工事が発生した。
・仕様変更を伝えたら、見積り金額が増えた。
・グレードを上げたら、驚くほど高くなった。
などなど、あれよあれよと見積り金額が増えてしまうのです。
契約後の予算アップを防ぐためには、
・契約してから追加工事が発生しないように、家作りの希望をよく整理しておく。
・契約する前に、納得するまで見積書の内容を確認する。
などの対策が必要です。
ですので、ハウスメーカーを選ぶときは、目先の金額だけで判断してはいけません。
詳細まで決まった見積書でなくては意味はなく、契約してから予算が上がることは多々あります。
契約してから「こんなはずではなかったのに・・・」と後悔しないよう、契約前にしっかり打合せしましょう。
4・「大手だから安心!」と思わない。
ハウスメーカーを選ぶとき、安心感を大切にする方は多いです。
とくに「大手だから安心!」とおっしゃる方も多いですが、これは少々危険です。
なぜなら大手ハウスメーカーでも、実際に家を建てるのはハウスメーカーではないからです。
ハウスメーカーは家を建てる作業を外注しており、ハウスメーカーの仕事を引き受けるのが、地元工務店なんですよね。
ハウスメーカーの仕事はあくまでも施工管理であり、実際に家を建てるのはハウスメーカーと契約している工務店です。
ですので「大手だから安心!」とは言っても、現実には工務店が家を建てているので、その意味では「大手だから」はまったく関係ありません。
もちろん、大手ハウスメーカーならではのメリットもあります。
・施工管理してくれる安心感。
・ハウスメーカー独自工法。
・間取り、デザイン、最新設備を提案してくれる力。
・大手ならではの豊富な資金力。
しかしメリットがあることと、「大手だから安心!」と過信することは別でございます。
大手とは言っても、実際に作業するのは工務店です。
大手のイメージ戦略にハマらないよう、客観的な視点でハウスメーカーを選ぶのがポイントです。
まとめ:ハウスメーカーを選ぶのは難しい。
ハウスメーカーを選ぶのは、大変なことです。
どのハウスメーカーも選んでもらうことに必死ですので、選ぶこちらも大変なのですよ。
しかしイメージだけでハウスメーカーを選んでしまうと、のちのち後悔する家作りとなってしまいます。
ですのでハウスメーカーを選ぶときは、次のことに注意してみてくださいませ。
1・モデルハウスのイメージだけで決めない。
2・営業マンの対応の良しあしだけで決めない。
3・契約後の予算アップに注意する。
4・「大手だから安心!」と思わない。
自分にぴったりのハウスメーカーを選ぶためには、しっかりと事前準備をして、納得いくまで打合せを重ねるしかありません。
手間暇かかる作業ですが、これも家作りの楽しみの1つでございます。
ぜひ楽しんで家作りをすすめていきましょう。