消費税が10%になる影響を小さくするため、「次世代住宅ポイント制度」がスタートしました。
次世代住宅ポイント制度の特徴は、
- 対象となる新築住宅(注文住宅・建売住宅・リフォームも可)を購入すると、最大35万ポイントがもらえる。
- ポイントは、対応した商品(家電・インテリアなど)と交換できる。
ということ。
次世代住宅ポイントの受給条件は「家の性能」のみであり、収入などの条件はありません。
しかし、すまい給付金よりも家の性能の条件がややシビアであり、購入した住宅によっては対象外になってしまうこともあります。
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どうせ家を買うなら、次世代住宅ポイントの対象となる家がいいと思いませんか?
この記事では、次世代住宅ポイントの要点をまとめて解説します。
ハウスメーカーと契約してから後悔しないように、事前にチェックしておきましょう。
次世代住宅ポイントとは?
次世代住宅ポイントは、消費税増税の影響を小さくする目的でスタートしました。
新築住宅だけでなく、リフォームでも次世代住宅ポイントがもらえることもあります。
この記事では、「新築住宅」を基準に解説していきます。
受給条件とポイント数
次世代住宅ポイントでもらえるポイント数は、「最大35万ポイント」です。
ポイントの算定は2段階で、それぞれ下記条件を満たすことでポイントがもらえます。
- 一定の性能を有する住宅?:30万ポイント
- 高い性能を有する住宅?:35万ポイント
- 耐震性のない住宅を建て替えする:15万ポイント
※ただし「自ら居住する住宅」に限る。(人に貸す、賃貸用の住宅では受給できない)
【一定の性能を有する住宅?】
次の1~4の「いずれか」に該当する場合、1戸あたり30万ポイント | |
1・断熱性・エコ性能 | 断熱等級4、または一次エネルギー等級4を満たす住宅 |
2・メンテナンス性 | 劣化対策等級3、かつ維持管理対策等級2等を満たす住宅 |
3・耐震性 | 耐震等級2を満たす住宅、または免震建築物 |
4・バリアフリー対策 | 高齢者等配慮対策等級3を満たす住宅 |
【高い性能を有する住宅?】
次の1~4の「いずれか」に適合する場合、1戸あたり35万ポイント | |
1・認定長期優良住宅 | バリアフリー性、可変性、耐震性、省エネ性など9項目 |
2・低炭素認定住宅 | 省エネルギー基準を超える、省エネ性があること |
3・性能向上計画認定住宅 | 外皮の断熱性能、一次エネルギー消費量基準をクリアすること |
4・ZEH | 太陽光を設置し、断熱性・気密性の基準をクリアすること |
また指定された住宅設備を導入することで、それぞれの設備に対応したポイントが加算されます。
家事負担軽減設備 | ビルトイン食器洗機 | 1.8万ポイント |
掃除しやすいレンジフード | 0.9万ポイント | |
ビルトイン自動調理対応コンロ | 1.2万ポイント | |
掃除しやすいトイレ | 1.8万ポイント | |
浴室乾燥機 | 1.8万ポイント | |
宅配ボックス | 1万ポイント |
これらの設備のポイントも含めて、次世代住宅ポイントは、「最大35万ポイント」になります。
どんな商品と交換できるの?
次世代住宅ポイントは、対応する商品と交換できます。
次世代住宅ポイントで交換できる商品は、家電~食品・アウトドアグッズまで、幅広いラインナップがあります。
家電 | 省エネ家電 | パソコン・プリンタ・液晶テレビ・レコーダーなど |
省エネ照明 | 電球 | |
健康家電 | エアコン・ヒーター・ストーブ・空気清浄機など | |
キッチン家電 | 冷蔵庫・炊飯器・電子レンジ・ | |
掃除・洗濯家電 | 掃除機・ロボット掃除機・洗濯機・高圧洗浄機 | |
インテリア | 家具 | 収納・机・テーブル・ソファ |
寝具 | ベッド・布団・毛布 | |
カーテン | カーテン・ブラインド | |
食品 | 食料品 | 肉・魚・米・スイーツ・野菜 |
飲料・お酒 | ジュース・ビール・日本酒・焼酎 | |
趣味 | アウトドア用品 | リュック・バーベキュー用品・テント |
スポーツ用品 | ゴルフ用品・筋トレ用品・ランニングマシン |
その他、次世代住宅ポイントで交換できる商品は、公式ページに登録されています。
登録されている商品は、2020年3月31日まで、随時追加される予定です。
次世代住宅ポイントの対象となる期間
次世代住宅ポイントは、消費税の増税の影響を少なくするのが目的です。
そのため次世代住宅ポイントの対象となる期間は、原則的に「消費税10%が適用される2019年10月1日以降に引き渡し」となります。
ただし契約してから引き渡しまで期間のかかる注文住宅では、消費税8%のときの契約でも次世代住宅ポイントの対象となるケースがあります。
消費税10% | 消費税8% | ||
注文住宅 | 請負契約 | 2019年4月1日~ | 2018年12月21日~2019年3月31日 |
着工 | ~2020年3月31日 | 2019年10月1日~2020年3月31日 | |
引き渡し | 2019年10月1日~ | 2019年10月1日~ | |
建売住宅 | 売買契約 | 2018年12月21日~2019年12月20日?? | 対象外 |
引き渡し | 2019年10月1日~ | 対象外 |
注文住宅では、「請負契約」・「着工」・「引き渡し」の時期。
建売住宅は、「売買契約」・「引き渡し」の時期。
それぞれの時期が、次世代住宅ポイントの対象期間内に含まれていることが必要です。
次世代住宅ポイントの注意点
最大35万ポイントがもらえる、次世代住宅ポイント。
いくつか注意すべき点があるので、解説していきます。
次世代住宅ポイントによる、工事代金の値引はできない。換金もできない。
次世代住宅ポイントでもらったポイントは、対象商品との交換でしか使えません。
ですので、
・工事代金や住宅購入費用からの値引。
・ポイントを換金して現金にする。
などの用途には使えません。
次世代住宅ポイントは、あくまでも「ポイント」としての利用であり、現金としては使えないのです。
対象となる商品は、公式ページに登録されているものです。
ただしカテゴリーはインテリア~食品・スポーツ用品と幅広く、入居後に必要な家電を選ぶだけでもかなりの種類があります。
非常に多くの種類から選ぶので、「欲しいモノがまったくない」、という心配は不要でしょう。
2万ポイント未満では、次世代住宅ポイントの申請ができない。
次世代住宅ポイントの申請は、1回につき2万ポイント以上になります。2万ポイント未満の申請はできません。
「一定の性能を有する住宅」を満たせば、30万ポイントがもらえるので、2万ポイントの制限は問題ないでしょう。
しかし指定された「家事負担軽減設備」を導入しただけでは、場合によっては2万ポイント未満になる可能性があります。
次世代住宅ポイントを申請するつもりなら、合計2万ポイント以上になる選び方が必要です。
「耐震等級2級相当」では、次世代住宅ポイントの条件を満たさない。
一部ローコストハウスメーカーでは、「耐震等級○級相当」という表記があります。
これは「耐震等級○級に相当する耐震性が、自社基準・試験結果によって認められた」という意味です。
耐震性能としては同じかもしれませんが、「○級相当」では次世代住宅ポイントの条件は満たしません。
別途オプションで耐震等級を取得するか、別の項目で次世代住宅ポイントの条件を満たす必要があります。
次世代住宅ポイントのまとめ
次世代住宅ポイントでは、指定された条件を満たすことで、最大35万円のポイントがもらえます。
ポイントは登録された商品と交換できます。インテリア~家電、食品など幅広い種類から選べるので、ちょっとした住宅購入のお祝いになりますね。
せっかく住宅を購入するのですから、お得な制度は少しでも利用したいところ。
購入する物件の性能によって対象の可否が決まるので、ハウスメーカー・物件を選ぶときに確認してみてください。